社会資本の整備において政策決定過程に住民や市民団体が参加し、コミュニケーションを深めていこうとする取り組みが進められています。ここには市民が必要な知識を専門家から学び、意思決定に関与する必要性が認識されていると考えられます。
現代社会では、人々は他人のことをよく知らない状況の中で、「誰のことを信用するか」「いかにしてその人の言うことを信用するかどうかを判断するか」を決定しています。相手の正しさを判断することが難しい場合、相手の言うことを信用せず、その発言を無視したり、反対したりすることが往々にしてあります。政策決定過程において、住民と行政の合意形成を得られにくいという問題には、住民が行政の言うことを信用しないことが原因の一つと考えられます。
本研究では、行政(話し手)と住民(聞き手)の間のコミュニケーション過程をゲーム理論を用いて分析すると共に、正しいことを言っていることを相手に伝え、かつ信用されるにはどうすればよいかについて考察し、そのために必要な制度設計を目指します。
【研究トピックス】 アカウンタビリティ 、 信頼形成 、 コミュニケーション 、 PI言語学 、 コーパス情報学
【論文】
Hayeong JEONG, Shun SHIRAMATSU, Kiyoshi KOBAYASHI, and Tsuyoshi HATORI, 2008,Discourse Analysis of Public Debates Using Corpus Linguistic Methodologies", Journal of Computers, Vol.3, No.8, pp. 58-68.
最終更新日 2013年4月13日(土曜)11:13
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