2003年の論文

小濱のぺーじ

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略歴 研究内容 研究活動・実績 論文 海外活動

 


 

略歴

1982年4月 大阪府大阪市に生まれる
1998年3月 大阪府立天王寺高等学校 入学
2001年3月 大阪府立天王寺高等学校 卒業
2002年4月 京都大学工学部地球工学科 入学
2006年3月 京都大学工学部地球工学科 卒業
2006年4月 京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 入学
現在 京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 在学中

 


 

研究内容 (研究テーマ:アセットマネジメントリスクメトリクス)

   近年,高度経済成長期に建設された道路,橋梁などのインフラストラクチャの老朽化が懸念され,適切な維持管理・補修計画を政策として立案し,国民の安全を守り,かつ,ライフサイクル費用を低減化することが喫緊の課題となってきている.このような現状において,適切な維持管理・補修計画を立案していくことをインフラストラクチャのアセットマネジメントと呼び,これまで数多くの研究がなされてきている.図にアセットマネジメントの概念図を示している.図に示すように,アセットマネジメントは大きく3つのスキーム(点検データの取得,劣化予測モデルの構築,ライフサイクル費用の評価)で構成されており,その中でも劣化予測モデルの構築は,これまで蓄積されてきた膨大な点検データを最大限に生かし,正確なライフサイクル費用評価を行う上で,最も重要なスキームだと考えられており,ハザードモデルをベースとして数多くの統計的劣化予測モデルが構築されてきている.asset.jpg

 

これまでの研究において,統計的劣化予測モデルの基盤に関して,ほぼ固まってきているといえるだろう.しかし,今後以下に示すような研究課題が残されている.

1.異質性を考慮したようなれっか予測モデルの構築,および事後評価論

2.新技術導入による影響評価

3.劣化モデルの継続的改善法

 

1.膨大な点検データをもとにした統計的劣化予測モデルの構築に関する研究は蓄積されており,また,点検データが存在しない場合における統計的劣化予測モデルの構築方法も,ハイブリッド劣化型モデルとして考案されている.以上より,統計的劣化予測モデルの高度化はある程度完成の域に達してきているものと考えられる.しかし,各インフラストラクチャの持つ固有の異質性に関する研究はまだなされていない.同一構造,材料特性,かつ使用条件のもとであっても劣化過程はインフラストラクチャのもつ固有の原因により異なってくる.これら,劣化過程の異質性を考慮し,かつ,各インフラストラクチャの劣化特性を事後的に評価するような方法論を開発することが必要である.

2.インフラストラクチャ技術は日々変化しており,技術革新によるインフラストラクチャの長寿命化や,また,施工技術の発展による個別のインフラストラクチャの長寿命化が期待される.しかし,これらの技術革新に関して,新技術導入以前においては,その新技術が長寿命化に値する技術であるという保証はない.このような技術革新の影響を,技術導入以前に考慮することは,従来までのアセットマネジメントと一線を画し,第2世代のアセットマネジメント技術として今後発展していかなければならない技術である.

3.従来までの劣化予測モデルは,今現在ある技術を普遍のものとして劣化予測モデルを構築している.今後のアセットマネジメント技術の進むべき方向として,ある一時点のみの劣化予測にとどまらず,時間的な流れを伴った劣化予測モデルの構築を実施していかなければならないことがわかる.すなわち,技術革新による影響で,現在用いている劣化予測モデルの構造自体が変化してしまう事例が,今後数多く見られるであろう.このような場合においても,逐次モデルを更新し,正確な劣化予測を実施できるような方法論を開発していかなければならない.

 

以上の3つの研究課題が残されてはいるが,アセットマネジメントのリスク計量評価手法はほぼ完成されてきているといえるだろう.しかし,現実に各人が適材適所となるようなモデルを適用することは専門的な知識を要し,非常に困難であることが少なくない.したがって,本研究の最終的な目標として,現在まで蓄積してきたアセットマネジメントに関する研究を体系的に取りまとめ,アセットメトリクス(計量社会資本学)として新分野を確立させたい 


関係のあるプロジェクト

積雪寒冷地における舗装の耐久性向上と補修に関する研究プロジェクト
下水処理施設のアセットマネジメント
空港舗装のアセットマネジメント
海外BOT事業のリスク構造分析

 


 

 

研究活動・実績

2006年6月 国家公務員採用Ⅰ種試験(理工Ⅰ)合格
2006年12月 第24回建設マネジメント問題に関する研究発表・検討会にて口頭発表
2007年2月 Malaysiaへ渡航.International Islamic University Malaysiaにて口頭発表
2007年3月 京都大学土木会 学生会員研修助成基金の助成を受ける
2007年5月 土木学会関西支部年次学術講演会にて口頭発表
2007年7月 大阪大学大学院工学研究科,特任研究員として採用される
2007年8~10月 Malaysiaへ渡航.PERUNDING ATUR SDN BHDにてMr.Chinと共同研究を行う
Malaysia滞在中に,International Islamic University Malaysiaにて口頭発表
2007年11月 第25回建設マネジメント問題に関する研究発表・検討会にて口頭発表
2007年11月 第36回土木計画学研究発表会(秋大会)にて口頭発表
2008年3月 Symposium on Society for Social Management System 2008にて口頭発表

 


 

論文

(登載決定)(Download)

貝戸清之,山本浩司,小濱健吾,岡田貢一,小林潔司:ランダム比例ワイブル劣化ハザードモデル:大規模情報システムへの適用,土木学会論文集F
小濱健吾,貝戸清之,小林潔司,加藤俊昌、生田紀子,2007,道路障害リスクと道路巡回の合理化方策,建設マネジメント論文集,Vol.14, pp.87-98. 

(Download)

Kiyoyuki KAITO, Kengo OBAMA and Kiyoshi KOBAYASHI:Random Proportional Weibull Hazard Model for Predicting Deterioration of Educational Facilities,Proceedings of International Symposium on Ecotopia Science, CD-ROM,pp.1355-1362, Nagoya Univ., 2007.11  

(投稿中)(Download)

下村泰造,小濱健吾,貝戸清之,小林潔司:空港舗装のアセットマネジメントのためのハイブリッド型地盤沈下モデル,土木学会論文集F

(投稿中)(Download)

小濱健吾,岡田貢一,貝戸清之,小林潔司:劣化ハザード率評価とベンチマーキング,土木学会論文集A

(投稿中)(Download)

堀倫裕,小濱健吾,貝戸清之,小林潔司:下水処理施設の最適点検・補修モデル,土木計画学・研究論文集,土木学会

(Download)

Obama, K., Kaito, K. and Kobayashi, K: Asset Management System for Educational Facilities Considering the Heterogeneity in Deterioration Process, Symposium on Society for Social Management System 2008, Kouchi, 2008.3

(Download)

Kaito, K., Obama, K., Kobayashi, K., Aoki, K. and Yamamoto, K.: Random Proportional Weibull Hazard Model and Its Application to a Traffic Control Systems, 10th International Conference on Application of Advanced Technologies in Transportation, Athens, Greece, 2008.5 (manuscript accepted)

(投稿中)(Download)

下村泰造,小林潔司,小濱健吾,貝戸清之:空港コンクリート舗装のハイブリッド劣化モデル,土木学会論文集F

研究報告

小濱健吾,貝戸清之,小林潔司,加藤俊昌,生田紀子,2006,道路障害リスクと最適巡回政策,第24回建設マネジメント問題に関する研究発表・討論会概要集,pp.49-52.
藤本慎司,小濱健吾,小林潔司,貝戸清之:ランダム比例ワイブルハザード劣化モデルを用いた劣化予測の実証分析,平成19年度土木学会関西支部年次学術講演会
小濱健吾,貝戸清之,小林潔司,沢田康夫,生田紀子,2007,積雪寒冷地におけるポットホール補修合材の耐久性分析,建設マネジメント問題に関する研究発表・討論会講演集,Vol.25,pp.73-76.
(Download) 堀倫裕,小濱健吾,貝戸清之,小林潔司:下水処理施設の最適点検・補修モデル,第36回土木計画学研究・講演集,土木学会,CD-ROM,IV-10,八戸工業大学,2007.11
(投稿中) 堀倫裕,小濱健吾,貝戸清之,小林潔司:下水処理施設の管理会計システム,第37回土木計画学研究・講演集,土木学会,北海道大学,2008.6
(投稿中)(Download) 小濱健吾,CHIN Kar Keong,小林潔司:海外BOTプロジェクトにおけるリスク構造分析,平成20年度全国大会 第63回年次学術講演会,東北大学,2008.9

学位論文

卒業論文(Download) ファセット理論を用いた公共プロジェクトをめぐる討論過程のプロトコル分析
修士論文(Download) ハイブリッド型劣化予測モデルを用いた空港施設のアセットマネジメントに関する研究

 


 

海外活動の記録 (1) (2)

 1.マレーシア その1

 2007年2月1日~3日・・・IIUMにて口頭発表をするためにマレーシアへ渡航.

写真

2月1~3日のマレーシアでの写真です.

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 マングローブの写真です.広大な景色に圧倒されます.  こちらもマングローブの写真です.幻想的な雰囲気ですね.

 

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マングローブの中で集合写真をとりました.私は明らかに服装を間違えています.  実はとっても仲がいいんです.(マラッカ海峡にて)

 

 

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 おじさんは素手でココナッツを割ろうとしているみたいですが・・・・.  やっぱり無理ですよね.ココナッツはこのようにして割るみたいです.

 


2.マレーシア その2

 2007年8月16日~10月4日・・・マレーシアのチン氏(PERUNDING ATUR SDN BHD)と共同研究を行うためにマレーシアへ渡航.

 研究内容

海外BOTプロジェクトの生み出す毎期の収益には多大なリスクが介在する.事業遂行主体であるプロジェクト企業と現地政府の間で締結される債務保証契約は,両者の間のリスク分担方式を規定し,結果的にプロジェクト企業に帰属する利潤に多大な影響を及ぼす.このような利潤帰属構造を分析するために,本研究ではオーストラリアン・オプションを用いて,プロジェクト企業と政府の間の債務保証契約に関する一考察を実施する. 研究成果は平成20年度全国大会 第63回学術年次講演会で発表予定である.(こちら)

マレーシアでの生活

2回目のマレーシア渡航では,チン氏の叔父の家にホームステイをし,貴重な経験を数多く重ねることができました.

以下ではその時の写真を載せたいと思います.写真が多すぎてどれを載せようか迷いに迷って,厳選した写真ばかりです.

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マレーシアへ一人旅,中心都市についたところで写真をパシャリ.KLIAExpressといって空港から中心都市への直通列車です.日本で言うとはるかやラピートになるのかな.

50日間お世話になったワーキングスペースです.最後の2週間は向い側の席に新入社員がきてどきどきしてしまったというお話も.あ,新入社員さんは男の人でした.

 

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マレーシアのETCです.SmartTAGという呼び名です.珍しいので写真にとってしまいました.マレーシアは高速道路が非常に多くあるのでETCシステムが必須なのでしょうか.

毎日同僚と一緒に楽しくご飯を食べていました.料理はマレーシアの名物でもあるナシッレマッです.ナシッというのがご飯という意味です.ナシゴレンのナシッと一緒です.

 

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 ジャンクフードもお安く求められます.パンは15円バニラコーラは60円でした.そして・・・・にっくきロッキー!日本に戻ってきて写真を見るまでだまされ続けていました.ポッキーではありません.ロッキーです! かの有名なツインタワーです.ツインタワーの中は見学したのですが,何分高いところが苦手なために,展望台には登っていません。。。ツインタワーの中は高級感あふれる店で一杯でした.

 

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 ヒンドゥー教の聖地でもあるバトゥケイブにて写真をとりました.一緒に写っているのは道行くインド人さんです.海外に出ると心が大きくなりますね.見知らぬ人との会話もへっちゃらです. 左下に見えるパンみたいなものが,マレーシア名物のロティ・チャナイという食べ物です.同僚が毎日色々なローカルフードを食べに連れて行ってくれました.おいしい食べ物ばかり!

 

 

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マングローブシンポジウムで先生とハヨンさんとシャリナさんに出会いました.写真の場所はアジア最南端の地?(本当かな・・・)ダンジョンピーアイというところで,みんな仲良く記念撮影です. シンポジウム終了シンガポールへ観光に行ってきました.マーライオンってシンガポール各地に建てられているんですよね.その中の一つの前で写真を撮ってきました.よい思い出です.

 

 

最終更新日 2013年2月28日(木曜)10:55

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