◎30年後の日南町の姿プロジェクト ◎
30年後の日南町の姿プロジェクトは、地域に出てワークショップという形で、地域のみなさんのいろいろな意見を聞いたうえで、ロジックモデルあるいは指標を作成するために会議を単独での開催しました。その最終取りまとめをここに掲載いたします。PDFファイル
1.プロジェクト発足の経緯
○MARG(Marginal Areas Research Group:過疎地域研究会)
1999年から現在まで約20回の研究会を開催し、日南町をモデルとして、人口減少とそれに伴う地域の活力の減退による生活手段の確保や介護の問題さらには地域の維持保存など、過疎地域の問題に対して理解を深め、諸問題の解決と地域の発展に向けて研究を積み重ねています。 研究会では今まで、日南町のコモンズとしての森林管理や公共交通、農山村型観光施設、都市ー農山村間の交流などにおいて、農山村のモデルを開発してきました。同時に、アクティビティ・ダイアリー調査や交通システム調査も実施しました。
○ 関連フォーラム
2001.11.18 公開シンポジウム in日南町
議題:「この山どう使う」
2002.8.1-12 アクティビティ・ダイアリー調査
・活用法:交通実態の把握、生活習慣の把握による町行政の政策評価
新たなアウトカム指標の提案
・メンバー:島根大学生物資源科学部・教育学部・総合理工学部・法文学部
京都大学工学部・農学部、大阪市立大学文学部
鳥取大学工学部、大阪大学文学部
日南町派遣のボランティア
2004.8.23-24 The 1th Workshop on Social Capital and Development Trends
in Japan's and Sweden's Countryside
・開催地 Mid-Sweden University Campus. Östersund
≪出版文献≫
◆ Social Capital and Development Trends in Rural Areas、 Kiyoshi KOBAYASHI, Hans WESTLUND, Kakuya MATUSHIMA(Editors), 2005, ISBN: 4-907830-04-1
2005.10.24-25 The 2th Workshop on Social Capital and Development Trends
in Japan's and Sweden's Countryside
・開催地 鳥取県日南町
≪出版文献≫
◆ Social Capital and Development Trends in Rural Areas Vol2、 Katsuhisa ITO, Hans WESTLUND, Kiyoshi KOBAYASHI, Tsuyoshi HATORI(Editors), 2006, ISBN: 4-907830-05-X
2006. The 3th Workshop on Social Capital and Development Trends
in Japan's and Sweden's Countryside
・開催地 Umeå University
2007.8.17-22 The 4th Workshop on Social Capital and Development Trends
in Japan's and Sweden's Countryside
・開催地 Hokkai School of Commerce (Kitami, Hokkaido)
≪関連サイト≫
The 4th Workshop on Social Capital and Development Trends in Japan’s and Sweden’s Countryside
2.プロジェクトの背景
以上のような活動を通じて、実際に研究の成果を生かすものとして、「30年後の日南町の姿プロジェクト」が発足しました。MARGを中心とした研究者メンバー、行政、町民など町に関わる人々と、30年後の日南町のあるべき姿を考え、過疎地のモデルとし日南モデルを確立します。このプロジェクトでは、実際にプロジェクトに携わることで、研究会の成果を生かしながら、日南町が自発的な発展ができるようサポートしていきます。
3.プロジェクトの目的
(1)「30年後の日南町の姿」を描く。
・外部環境を考慮した上で、日南町の強みを生かす。
・町民にとって望ましい日南町の姿を町民が主体となって考えていく。
(2)この実現のための方策を検討する。
・町民が主体的に地域マネジメントに参画する仕組みを作る。
4.プロジェクトの特徴
(1)「30年後の日南町の姿」に向けたロジックモデルとして町民の行動モデル作成すること。
町民が自らのこととして、町の発展のためにどう行動していくか、ということを町民のプロジェクトへの参加を通じて考えていく。
(2)大学と行政と町民が一体となってロジックモデルを作ること。
5.組織
○有識者会議幹事会メンバー
職名 | 氏名 |
京都大学大学院教授 | 小林潔司 |
日南町企画課課長 | 内田 格 |
(株)計画情報研究所代表 | 北原良彦 |
(株)ニュージェックアセットマネジメントチーム | 安野貴人 |
(株)野村総合研究所研究員 | 植村哲士 |
八千代エンジニヤリング㈱技術推進本部マネジメント部 | 神永 希 |
京都大学大学院准教授 | 松島格也 |
京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 | 鄭蝦榮 |
京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 | 西畠綾 |
京都大学大学院経営管理専門職大学院 | 北原彩佳 |
6.会議一覧
2006.7.20 2006年度第1回有識者会議
・問題意識の共有
―少子高齢化社会における地方部の住まい方と社会基盤(小林)
―人口減少社会における遊びの視点(神永)
―農村集落の活性化とその条件(伊藤)
―日南町における人口推移とその分析(西畠)
2006.9.9 第1回有識者会議幹事会
・ 分野ごとの役割分担
(産業・居住、福祉・教育、インフラ資産管理、環境保全分野)
2006.10.13 2006年度第2回有識者会議(合同会議)
・町内の取組み紹介(実行委員、地域有志者)
―日南町の人口シミュレーション(西畠)
―30年後の状況と地域内発力の醸成・維持・活用
―AD調査からわかる住民の満足度(神永)
―AD調査からわかること・30年後を考えるための要点(神永)
2006.10.14 第2回有識者会議幹事会
―30年後の日南町のプロジェクトへの提案(北原良)
―次世代の選択アンケート、個票データによる将来人口と維持政策(安野)
―コミュニティ・ビジネス(安野)
―現状に対する満足度(年齢・性別別)~AD調査より(神永)
―インフラ資産部門における作業仮説(西畠)
―コミュニティファイナンス~社会関係資本を活用した資金調達(小林)
―これからの都市政策(小林)
2006.11.19 第3回有識者会議幹事会
―Key Wordの再整理 for30年構想(植村)
―NRIパブリックマネジメントレビュー(植村)
―町イノベーションのアイデア・スケッチ(安野)
―意欲的取組みのイノベーション~現状貢献と継続発展~(安野)
―次回有識者会議(ビジョン一次とりまとめ)に向けて(神永)
―日南町の地域経済分析(西畠)
2007.1.9 2006年度第3回有識者会議(合同会議)
―スウェーデンのヴィンデルンの事例(植村)
―日南町イノベーションのアイデアスケッチについて(安野)
―30年後の日南町の姿プロジェクト~一次とりまとめ(案)~(神永)
2007.2.24 第4回有識者会議幹事会
・ワークショップについて~進め方、テーマ決め、事例紹介~
―日南町30年プロジェクト 全体スケジュール及び役割分担(案)(神永)
―まちづくりワークショップ ファシリテーターの心得(北原)
―財政シミュレーション(西畠)
2007.4.15 第5回有識者会議幹事会
・ワークショップの方針の検討
―ファシリテーター講座の成果発表
―簡易アンケートの集計結果について
―第1回ワークショップのテーマ、ワークショップの方針等の検討
・財政シミュレーション(西畠)
2007.4.16 2007年度第1回有識者会議(合同会議)
・ワークショップの方針検討
―ワークショップの方針について(神永)
―簡易アンケートについて(町)
―ファシリテーター研修状況報告書
2007、9、29 第6回有識者会議幹事会
・「30年後の日南町の姿プロジェクト」現状報告と今後の方向性についての議論
-日南町のワークショップについて(町)
-持続可能な森林管理に必要な将来費用と財源調達にむけて(植村)
ーソーシャル・マーケティングの施策、生活時間帯のダイアリー分析(安野)
ー「30年後の日南町の姿プロジェクト」とりまとめ(案)について(北原彩)
-日南町経済計算の作成とモデル(西畠)
2007、12、26 第7回有識者会議幹事会
・次回有識者会議に向けた打ち合わせ
ーワークショップ、まちづくり懇談会の結果から作成するロジックモデルについて
-今後の方向性と地域協働の取組みの施策について
2007.12、27 2007年度第2回有識者会議(合同会議)
・ワークショップの報告(町)
・ロジックモデルとりまとめ(案)の提示
・地域イノベーションの事例紹介(安野)
・日南町有識者会議アイデアメモ(北原)
-方向性の一案「木の恵みを世界一活かす町」
・不在者管理ビジネス等新規ビジネス(案)の提案(植村)
2007、2、16 第8回有識者会議幹事会
・ロジックモデルにおけるアウトカム・ベースライン評価指標及びその分析について
ー「しごと」に関するアウトカム指標(案)(安野)
-「たのしみ」に関するアウトカム指標(案)(神永)
-ベースライン評価及びアウトカム指標(北原彩)
●日南町ホームページ
~関連キーワード~
●財政シミュレーション
●起業的政策アプローチ
最終更新日 2013年3月07日(木曜)15:05