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The 4th International Workshop on Water Supply Management System and Social Capital |
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代 表 者 | 小林 潔司(京都大学、教授) |
開催日時 | 2012年7月15日- 16日 |
開催場所 | インドネシア・ハサヌディン大学(HU)、インドネシア |
主 催 | Institut Teknologi Sepuluh Nopember(ITS)、 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学点」、 Institute of Technology Bandung(ITB)、 University of Brawijaya (UB) |
招 聘 者 | Prof. Gautam Ray (MBA, Kyoto University) |
参加人数 | 約100名 |
主な参加者 | Danang A. Suriamiharaja (Prof., Vice President of HU), Lawalenna Samang (Prof. HU, Head of Civil Engineering Department), Dr. Ibnu Syabri (Prof., ITB), Dr. Suharman Hamzah (Lecturer, HU), Dr. Ismu Rini Dwi Ari (Lecturer, BU), Dr. Kakuya Matsushima (Assoc. Prof., KU), Dr. Masamitsu Onishi (Assis. Prof., KU), Dr. Hayeong Jeong (Researcher, KU), Mangapul Nababan (Candidate PhD., KU). |
目的・概要
近年、アジアの開発途上国の経済発展に伴う水資源の量的・質的ニーズの向上、汚染拡大、私有財産化の増大、国の保護政策の強化は、水資源をめぐる競争を激化し、多くの人々の安全・安心・快適な水資源の利用を阻害している。持続可能な地域開発と水資源管理のためには、それをめぐる様々なステークホルダーの利害関係と地域固有の社会的構造を考慮した的確な制度設計が必要である。このような問題意識に基づいて、本国際ワークショップではアジア各国における水供給管理の現状況と認識を理解すると共に、地域における固有な文化・地域環境や多様な生活様式から生み出す社会資本(ソーシャル・キャピタル)が、水資源の維持管理に果たす役割を明確にして地域的文脈を考慮した持続可能な水供給管理システムを模索することを目的とする。本国際会議を通じて、水資源管理に関わる技術的・政策的問題を発見すると共に比較研究を進め、水供給管理システムのあり方を明示することを期待している。
シンポジウムの様子・得られた成果
第4回の水供給管理システムとソーシャル・キャピタルに関する国際会議が、インドネシア・ハサヌディン大学(HU)と京都大学グロバルCOEのインドネシア拠点であるITB大学の主催と、バンドン工科大学(ITB)、スラバヤ工科大学(ITS)、ブラビジャヤ大学(BU)との共催で2012年7月16日ー17日二日間インドネシア・ハサヌディン大学で行われた。本国際会議では、インドネシアの水道局、NPO、大学関係者、学生、約100名が参加し、熱心な議論が展開された。1日目は、HUの副学長Danang A. Suriamiharaja教授のopening remarkをはじめ、小林潔司教授とGautam Ray教授の基調演説を通じて、水資源管理におけるコミュニケーションと相互承認の重要性と、その集合的行為におけるリーダーの役割について強調した。そして、コミュニティ主導型の水供給管理システムとソーシャル・キャピタルの多元的な意義に関する活発な議論を行うと共に、20編が紹介なされた。特に、水資源管理における様々な社会的ジレンマに対する幅広い視点からの評価や検討がなされた。最後に、本国際学会の最終成果として、2009年から2012までバンドン、スラバヤ、マラン、マッカサルで開催された総4回の会議で発表された論文から、優れたものを選び本にまとめると共に、その成果を一般に公開する。
ワークショップの様子と若手研究者の活躍
最終更新日 2013年2月22日(金曜)13:52