本:『生物と無生物のあいだ』

生物とは、生命とは何か ―

この誰もが一度は考えたことがあるシンプルな疑問から本書はスタートしていきます。 

 

「生命とは自己複製を行うシステムではないか」 

「生命とは、動的平衡にある流れそのものであり、『結果』ではなく『効果』としてある」

など、仮説を立てては、実験結果に裏切られ、

次々と奥深い世界に分け入っていくその姿は、

(卒業)研究をしている身として考えさせられるものがあります。

また、本書で示される生命現象の考え方は、学問の垣根を越えて、

この研究室で馴染みの深い経済学の分野でも面白い想像を掻き立ててくれるものだと思います。

 

厚みのない新書ではありますが、

著者の福岡伸一氏の巧みな文章表現によって、

その詩的で神話のような生物学の世界に、

そしてその罪深い欲望の渦巻く研究者の世界に吸い込まれていきました。

 

あ、卒論も書きます。もちろん。。

最終更新日 2013年2月22日(金曜)13:53

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